誇れるか
高校生の時、校則では禁止されていたが
こっそり松戸の求人情報を探しアルバイトをしていたことがあった
求人にはテレホンアポインターと書いてあったが
その業務内容は
「○○大学の何々と申します」と国公立大学の生徒を名乗って
家庭教師を進めて、資料を送るというものだった
その会社の事務所には、高校生くらいの男女
主にチャラチャラした感じの人々が集まり
窓には名前とその人が契約した本数がグラフになっていて
トップの人には、時給とは別にボーナスが支給されることになっていた
根暗な高校生だった私は
チャラチャラした人の中で友達も作ることができず
もじもじとしてなかなか馴染めなかった
口や鼻にピアスをした髪の毛ツンツンの男の子が、
丁寧な口調で「○○大学の何々と申します~」と電話をしてポンポン契約をとっていたのを尻目に
「そんなものいりません!」と切られたり
話も聞いてもらえなかったり
意地悪なことを言われたりするのもしょっちゅうだった
高校生だし、お小遣い欲しさにアルバイトを始めたものの
自分を偽って電話をし、自分が明らかに良いと思わない物を人に進めなければならないというのが
私には理解できなかった
利益を得るためなら、仕方なくて仕事だから平気?と
そこで働いている他の人たちは言っていたけど
田舎育ちで、人のいいうちの母なら娘のために とか言って騙されて契約してしまいそうだし
きっと、なんにんもそんな人が契約しちゃってる
そして、私の電話をとった人もそんな目にあうのか
と思うとしんどくなり、ついには行かなくなった
アルバイトであろうとなんだろうと
お金を稼ぐのは大変で、世の中甘くない!
でも、同じしんどさなら自分が誇れる仕事をしようと決めた
高校生の私だった
